2016年11月16日水曜日

異質なものを結ぶ難しさ

前の投稿で、結びについて次の様に記した。
  結び: 
   結びと言うのは、同質のものを合わせる(加算する)ことではない。
   異質のものを結んで新たなもの(はたらき)を産み出すことを結びと言う。
   縦と横、見えないものと見えるもの、陰と陽、天と地、霊と体 これらを結んで、
   新たなもの(働き)を産み出すことを結びと言い、結ばれた時に喜びと光を伴
   った爆発的なエネルギーを生じさせる。 このことを武産合氣と言うのである。


・結びと言うと
   ・糸を結ぶ
   ・ひもを結ぶ
   ・帯を結ぶ
   ・契りを結ぶ
 と言う様に、同質のもので結ぶか、共通目的の為に結ぶ ことを意味する。


・異質のもの、真反対のものを結ぶと言うと
   ・縦と横
   ・陰と陽
   ・天と地
   ・霊と体
   ・火と水
   ・想いと行い
 となるが、皆さんはこの異質なものの結びを想像できるでしょうか?
 結びと言う言葉より、交わりと言う言葉の方がイメージし易いかも知れない。
 但し、異質のものが交わって、ミックスされたと言うイメージなら、それは全く違う。
 異質なものが交わった瞬間に、以前の姿形・性質・働きは消え、新たな姿形・性質
 ・働きを生じるのである。 
 また、交わった瞬間に真・善・美と光を生ずるのである。
 別な言い方をすると、真・善・美と光を生ずる交わり(結び)は、正しい結びと言える
 のである。


・霊と体、火と水、想いと行い を結んで、真・善・美と光を生じる為には、何が必要と
 なるのであろうか?
 
・例えば、霊と体を結ぶには何が必要となるのであろうか?
 大(翁)先生は、直筆の書(合気道 壱之巻)で次の様に記しておられる、
 『合気は神の御姿御心より出で真善美なる無限絶対の世界御創造、御経綸の精神
  なり。』と言われている。
 肉体が産まれる時、肉身は母親が産み、魂(霊)は分け御魂として神様が産む。
 分け御魂には核として真・善・美が組み込まれている。
 体が主体で霊と結ぼうとしても無理である。 体(脳)は霊を感知出来ない。
 となると、霊にはもともと真・善・美が組み込まれていて光を発するわけであるから、
 霊が主体で体と結べば良い事となる。
 だが、簡単には霊が主体で体と結ぶことは出来ない。
 霊は、完全であり、純粋であり、我欲は無く、真一筋である。 霊が主体となって肉身
 と結ぼうとするなら(霊が滲み出る様な様相で肉身を覆う様にしようとするなら)、
 肉身の心が純粋で真一筋の状態になる必要がある。


・以下は、以前に大(翁)先生の直筆の書に対して、私の解釈を記した内容である。
 以下を併せて理解して頂ければ、異質のものの結びについて理解して頂けるかとも
 思います。
 
・合気とは妙精な気と荒い気の結びである。
妙精な気は神の発する気で虚空の気である。
虚空の気は、この世(顕界)を成り立たせ、顕界は有限の世界であるのに対し、顕界
とは別の次元に存在し、無限の世界である。 
神はこの無限の妙精な気を使って、この世(顕界)を創った。 
この顕界の現れをビッグバンと呼び、個が初めて存在し、個と個の間に空間と時間が
存在し、相対が発生した。 
妙精な気は、真善美と言う核で構成されている。
荒い気は、顕界を構成する処の物の気であり、人や自然界が発する気である。 
荒い気は科学の力で存在を確認出来ても、妙精な気は科学では到底計測できない処
のまことに小さな存在である。 しかもこの気は真善美で構成されているため、汚れた
気や欲の気とは結ばれない性質がある。
別の次元にある妙精な気(真善美)と人の荒い気を結ぶ為には、人の個として存在す
る属性(自分を存在させる為の欲)を働かなくし、穢れ、淀みを真(まこと)を以って浄化
する必要がある。

・この世(顕界)は、神の御姿御心より生じた有限の世界であり、人の気は荒いが、
真(まこと)ひとすじによって、 別次元にある処の神の気(妙精な気)と合気(結ぶ)し
て、妙精な気を発動できる様になる。
妙精な気は真善美で構成されている為、有限の世界である顕界と、無限の世界である
次元の世界(幽界、霊界、神界)が結ばれることとなる。 つまり、顕幽神が一体となり
無限絶対の世界御創造となる。


・横の世界(時間、空間が存在する有限な顕界)と縦の世界(時間と空間が無い処の次
元の世界(無限世界))が結ばれて、顕界にいながらにして無限絶対世界(縦の幽界、
霊界、神界)にもいる状態となる。
この様な状態は人の完成を意味し、地上天国構築ともなり、三界(顕幽神)が貫かれる
姿となるので、御経綸の精神となる。

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